中平卓馬のこと

千葉ロッテマリーンズも残り試合が7試合になった。今日はオリックス戦。
序盤から不穏な空気で、なんだかぱっとしないというか、リズムが悪いというか、チャンスをものにできず、負けそう…という空気感満載だった。
そして、今年最後のオリックス戦だった。
オリックスのT–岡田が今シーズンで引退することが発表されているので、最後にみれるかな、なんて考えていたけれど、いざこのような試合展開になってくると、こちらは余裕がなく、もうみれなくてもいいから、マリーンズ勝ってくれ、という気持ちでいっぱいになった。
ごめんね、T–岡田。

ゲームセットになった。負けた。

今日は、注文していた本が3冊とどいた。カタリココ文庫シリーズ。
大竹伸朗、森山大道、中平卓馬に関わる大竹昭子随想録を注文していた。

不穏な試合展開に耐えられなくなり、試合中、中平卓馬についての本だけ読んだ。
心待ちにしていた本だった。

タイトルは、『私、写真を放棄することは、全く不可能です 中平卓馬の写真家覚悟』。

まるネコ堂の表現研究会でのアローさんの発表をきいた後、とにかく大竹伸朗のことが気になってしまい、調べているうちに、森山大道との対談記事を見つけた。
そうすると、同様に、とにかく森山大道のことも気になってきた。
写真集は1冊だけもっている。個展には1回だけ行った。
でも、ちゃんと経歴を確認したことがない、いい加減な関わり方だったので、少しだけ反省して、調べた。
中平卓馬との関係も、やっと認識できた。次は、中平卓馬のことも気になりだした。

日曜美術館で中平卓馬の特集をしていて録画をしていたことを思い出し、まずはそれをみようと思った。でも、録画リストになかった。
ネットで検索したら、今年の3月にアートシーンコーナーで展覧会の紹介はされていたが、特集は存在していなかった。
録画していたのは、牛腸茂雄の特集だった。
記憶はひとつも合っていなかった。

中平卓馬は、1977年、30代後半で、急性アルコール中毒による記憶喪失と失語症に陥っている。
本を何冊も出版し、批評精神にあふれ、優れた言語感覚をもったひとだったが、ことばを失う。
そして、何より写真家が記憶を失うということ。
嘘みたいな話だと思って、興味本位で、知りたくなった。

病後の中平の写真のなかで、怖い作品がある。
縦型のカラー写真で、被写体をクローズアップした写真たち。
それは、生前最後の写真集『中平卓馬Documentary』におさめられているらしい。
その怖さは、中平の写真への切実な向き合い方そのものなのだろうけれど、その切実さについて、怖さについて、この随想録では、きちんと表現されていた。すごかった。
そして、中平と写真の関わりがあまりにも重く、少し落ち込んだ。
自分の軽さも含めて。

注文した本といっしょに、手書きメモが添えられていた。
本を注文したお礼、そして、「読書の秋!だそうです」のひとこと、ハムスターのスタンプ。
カタリココ文庫のサイトから注文したので、大竹昭子さんご本人からのメッセージだった。
優しくて、嬉しかった。

ゲームセットになってから1時間以上経ってしまった。
でも、書いておきたくて、書いた。
マリーンズはCS進出できるのだろうか。
明日も仕事だし、もうそろそろ寝なくちゃ。













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