プロ野球日本シリーズ2024 第6戦をみた

横浜DeNAベイスターズが、日本シリーズ優勝!千葉ロッテマリーンズはオフシーズンに入っているので、正直なところ、日本シリーズは、ソフトバンクが勝ってもベイスターズが勝っても、どっちでもどうでもいいなーと思っていた。でも、ソフトバンクが優勝かなと思っていたのに、あと1勝でベイスターズが優勝するという状況になったので、さすがに観ようかなと思って配信をみた。CSで、ベイスターズはマリーンズと同様に3位スタートだったのに、ここまで勝ち上がってきてすごい。そして優勝してしまうのがすごい。シーズン中、貯金2だったチームとは思えない印象。ホーム球場での優勝もめでたいなぁ。

ベイスターズはマスコットが12球団のなかでいちばん可愛いと思う。バートとチャピーが可愛い。正式には、マスコットではなくシンボルキャラクターらしい。ベイスターズファンがネット上に流したバートとチャピーの写真や動画をついつい追いかけてしまう。可愛いから。来年こそZOZOマリンスタジアムで試合をみたいが、横浜スタジアムにも行きたい。バートとチャピーに会いたい。ハマスタはKAATの近くなので、観たい作品があったら、うまくスケジュールを組んではしご(舞台と野球のマチソワ)してみたい。

最近お気に入りのことばがある。毎日思い出している。山本直樹の『現実というのは連続的に移行するものではなくて、野球で言えばファーストからセカンドへ行くようなものだと思うんです。』ということばだ。2020年のゲンロンカフェでのトークイベントの際、『ビリーバーズ』という作品のラストの「向こう岸までさ」という台詞についての話で出てきたことばだった。アーカイブ配信とイベント内容をまとめた本を読んで知った。

大江健三郎の『ピンチランナー調書』(一九七六年)ではないけれど、ぼくは、現実というのは連続的に移行するものではなくて、野球で言えばファーストからセカンドへ行くようなものだと思うんです。つまり、なんらかの危険を冒さないと、つぎのステップには行けない。それが言いたかった。主人公がつぎの現実に行くためには、イニシエーションや自我の組み換えが必要となる。「向こう岸までさ」という台詞には、そのリスクを冒そうという意味を込めたんですが、あまり伝わらなかった。
(安彦良和・武富健治・東浩紀・山本直樹・さやわか・浦沢直樹:「線の芸術」と現実 ゲンロンセレクト p54 株式会社ゲンロン) 

山本直樹は過去に4度ほど作品が有害図書指定されているエロマンガ家だが、漫画を描く上での考え方や思想、表現との向き合い方がとても面白いし、とても良いなと思う。何より、山本直樹のドライな絵が非常に好みで、「これはさすがにきつい…」と思うそういうシーンが描かれていても、山本直樹の絵だと読めてしまうことがある(エロを扱う作品はものによっては気分が悪くなるときがあるのに)。『レッド』にも挑戦してみたいところ。

現実の移行については、普通のひとも同様に、卒業・就職・人によっては結婚など、人生のさまざまなフェーズで、リスクを冒し自我の作り替えをしないと自宅で朽ち果ててしまうだけになっちゃうでしょう?という話もされていた。千葉雅也の『動きすぎてはいけない』でのリゾームの「切断」の話も思い出す。野球に例えて語られているのが、面白かった。

そして、野球の話はあくまで比喩なのだが、こうして野球中継を見てみると、いつもの景色が違って見えてくる。ファーストからセカンド、セカンドからサード、サードからホーム、ランナーはステップを踏み、ホームを目指して走り、ホームで大きく世界を変える。そして、ホームラン、盗塁やバッテリーエラーをのぞき、ランナーは自力で次のステップに進めない。ランナーをホームに返すには、チームで協力しながら、ランナーを次のステップへ進めていかなければならないゲームだから、野球は面白いのだと思う。

あれこれ考えていると、ベースをまわるランナーの姿がめちゃめちゃドラマティックに見えてきた。今日も、2回裏、ベイスターズの桑原選手のタイムリーヒットでホームに2人目のランナーが何とかぎりぎり帰ってきた時、めずらしく鳥肌がたった。得点は世界を変えた成果なんだな。相手よりもひとつでも多く成果を得て世界を変えたチームが勝つゲーム。マリーンズも来季に期待したいです!











コメント