250328 名古屋の感想ー③

わたしが通っていたのは地方の大学で、周辺に遊ぶ場所は皆無だった。娯楽は映画のDVDを借りて見ることくらいだった。近所のDVDレンタルショップ。わたしはシネフィルでもなんでもない、たまに借りて見ていたくらいだけど、タルコフスキーの映画のDVDがどこに陳列されていたか、今でもなんとなく思い出せる。レジを背にして左から2番目か3番目の列、棚の右端のほう、上から2段目あたり、数作品並んで置いてあった。大学生時代のこと、思い出せないことが増えていて、記憶が抜け落ちているのに、レンタルショップの陳列棚の様子は結構思い出せる。どうでもいい記憶だなと思う。タルコフスキーの映画のDVDがどこに置いてあったか思い出せるのに、一度も借りたことがなかった。京都みなみ会館でも度々特集が組まれていたことを思い出せるのに、観たことがなかった。理由は特にないと思う。ただ見ていなかっただけ。今回、名古屋にいった次の日、タルコフスキーの映画を生まれて初めて見た。宅配DVDレンタルサービスで『サクリファイス』と『ストーカー』を借りていた。まず『サクリファイス』を見て、失敗したと思った。タルコフスキーの作品の雰囲気に慣れてから見たほうがいい作品だった。『ストーカー』から見れば良かった。「ストーカー」とは、「密猟者」という意味らしい。作品の世界では、ゾーンとよばれる立入禁止区域を案内するガイド役のことを指していた。今月名古屋で鑑賞した作品と映画のイメージを重ねて考えてみたら楽しそうだと思って、ことばにしてみようとしたけれど、うまくいかなかった。そもそも、タルコフスキーの映画について感想文を書くことがうまくできなくて、何度も書き直したが、形にならなかった。わたしはいま感想文をたくさん書きたいと思っていて、練習をしているけれど、とても難しい。自分がどういうふうに作品をみたり読んだりしているのか自覚的になりたいし、それを誰かに伝えてみたい、もし作者に伝えられるのなら、友達でも、知らないひとでも、感じたことをきちんと伝えてみたい。でも簡単なことではないから、練習が必要だと思う。芸術祭の作品作りで浮かんできた気持ちなので、大切にしたいと思っている。


                   

※わずかな分量でも、毎日更新はむずかしいと思った。芸術祭が近いので、いまはできる時に更新がいちばんいいですね。考えていることが変化している大切な時期なので、書くことは続けようと思う。









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