250529
わたしは思い出や懐かしいという感情をとても軽視していたと思う。居心地の悪いものだと思っていた。過去に帰って安心したり癒されたりすることもあるんだと思った。もちろん、そこにずっと居座っていることもできないけれど、年を重ねると自然と過去が増えていくし、それとともに生きていくんだという実感をちゃんと持てていなかった。過去に帰れば、いなくなったひとに会える。過去と行き来しながら生きていくこと。世田谷美術館でみた横尾さんの絵を思い出す。不在とともに生きていくことがどういうことか、この年齢になるまで、わたしはちゃんと考えたことがなかった。
美術部のグループLINEのアルバムに写真がたくさん集まっていく。あっという間に300枚。20年近くの付き合いだし、これでもそれぞれ厳選している。楽しい思い出しか思い出せない。忘れていた思い出がたくさんあった。LINE上で、懐かしいね、と会話する。写真を見ていると色んな出来事を思い出した。忘れていたことがたくさんあった。この300枚は、なんとなく一緒にいて楽しかったから、なんとなくいいなと思ったから、何気なくなんとなく撮った写真だから、余計に良く見える。わたしが参加していなかった旅行や飲み会の写真もあって、それを見るのが特に楽しかった。今自分がなんのために写真を眺めているのか時々よくわからなくなった。ずっと懐かしい気持ちの中から出たくなかった。みんなはどう思っていたのだろう。そして、わたしたちは、今後、集まった時に今までどおり何も考えずに写真を撮ることはできなくなるかもしれない。彼女の不在を思い出し、懐かしみ、もしかしたら今日が最後になるかもしれないと思いながら写真を撮ることになるのかもしれない。それとも、そんな気持ちも今だけで、時間が経てば鈍化するのだろうか。いままでのわたしは残念ながらそうだった。軽率だし、よく忘れてしまう。でも、鈍化するから日常を続け生きていけるのかもしれないし、その良し悪しはよくわからない。
昨日も夜中、文章を書いていたら落ち着くのだろうかと思って書き始めたがそんなことはなく、ひとまず書いた文章を公開にしてみたものの、朝、非公開に戻してしまった。昨日書いた文章は削除してしまおうと思う。今日は文章を書いていたら少し落ち着いてきて、書いてよかったから一度公開するつもりだけど、また非公開に戻してしまうかもしれない。
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