250619
お客さんを門の前で見送った。内覧の日だった。田んぼに囲まれた集落の中にある一軒家だ。よく晴れていたから日焼けしないように制服のポロシャツの上から紺色のカーディガンを羽織っていたが、暑かったのですぐ脱ぎたくなったが我慢していた。左手首にはすでに腕時計の日焼けのあとがくっきりついているし、羽織っていてもあんまり意味がない気がした。前日、会社の敷地の出入口に設置する看板の打ち合わせをしに強い日差しのなか無防備に外にでたら20分ほどでくらくらぼんやりしてきたので上司に任せて事務所に戻った。帰宅後、ソファでぐったり寝てしまったからそれは熱中症らしき症状だったのだろう。ソファはエアコンの送風が直接あたる位置にあるから気持ちよかったけど。とにかく、じゃあ何が必要かと言えば帽子だったのだろう。だからカーディガンは意味がないのかもしれないけれど、日差しが強い中、無防備に外にいるよりましだったと思う。まだ強い日差しの日に適応できていない。夏は毎年訪れるのに、調整にいつもなんとなく時間がかかる。帽子はまだ家に置いたままだから会社にもっていかなきゃいけない。わたしは日差しにすごく弱いので、毎年夏になると、会社で先輩から「吸血鬼」と呼ばれる。
戸締りをし、鍵をかけ忘れていないか何回も行ったり来たりしながら確認し、帰ろうと思ったら足元で何かが動く気配がした。蛇だった。うおお、と思わず声をだしてしまった。後退りした。その間に蛇はにょろにょろと水路のほうに向かって走っていった。走ったと書くと足があるみたい。蛇の動きはなんと表現すればいい?速かった。にょろにょろしていたから全長はわからないが、結構大きかった、長かったと思う。水路の水の中に消えたのか、水路のそばの草むらに入っていったのか、見落としてしまい、わからなかった。久々に蛇を見た。
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