250625

家の外に出たら、屋内プールにいるみたいな湿度で、やなかんじだなあと思いながら出勤した。雨は降っていない。ちょっと息がしづらい日。上司から仕事を頼まれる。11時までにある物件に行き、外構の写真を撮ってきて欲しいとのことだったので、りょうかいしましたーと、車で向かった。まだ数回しか行ったことがない物件だから、途中までしか道がわからないので、Googleマップでナビの設定をした。ナビのとおり運転する。よく通る陸橋の上から湖が見えた。今日はよく見えるな、と思った。対岸まで見えた。まっすぐな水平線。少し嬉しくなる。しばらく走って、別の陸橋に差し掛かったとき、空の色がなんか変な気がした。黒い重い雲が増えているような気がする。さっきまでもう少し空が明るかったような。と思っているうちに、フロントガラスにぽつぽつ雨粒らしきものが落ちてきて、風が強くなってきて、と、異変をかんじはじめた、その異変のやばさに気づくまでに、大量の雨が降ってきた。どのくらい大量かというと、雨が地面に叩きつけられて、ドッ!!!!という音がするくらいの、フロントガラスの向こう側が全く見えなくなるくらいの、それくらいの大量の雨だった。わたしは仕事のときしか車に乗らない。超・悪天候のときに運転したことがなかった。うええええと変な声をだしたような、でていないような、その瞬間のことは覚えていないが、もう、とにかく、どうしようどうしようとそれしか考えられないような状況。ナビが「右折してください」と言い始めた。前が見えないのに右折しないといけない。対向車もみえない。みえない、と思ったが、よくみたら対向車のライトだけぼんやり見える、光はみえる。さすがにこんな天候のなかいつもどおりのスピードで走っている車はいないので、ナビが右折しろいう交差点らしき雰囲気のところで右折した。なんとか右折できてほっとしたのも束の間、そこは両脇田んぼの農道、風も雨も車に直撃するエリアだった。前も見えないし、車ががたがた揺れる。軽自動車だからよく揺れる。遭難すると思った。農道で遭難するわけないのだが、遭難すると思った。すぐ近くにぽつんとビニールハウスが建っていたので、風除けにし、その横で一旦停止してすこし治まるのを待つことにした。停止してしばらくすると、車が突然「周囲を確認してください」としゃべりはじめた。普段、障害物にぶつかりそうになったときや側溝に落ちそうになったとき、自動で音声が流れるあれだ。周囲とは。もしかしてタイヤのあたりに溝でもあるのだろうかと不安になる。でも到底外に出れそうにもない。というか、わたし、事務所に傘を忘れた。はあ。しょんぼりした。なんでもいいから、とにかく早よやんでくれ。と思っているうちに、一旦停止しているわたしの横を、何台か車が通り過ぎた。たぶん、標準的なスピードだった。多少はましになったのか、と思った。そんなに変わっていない気がするが。恐る恐る走り出した。溝に落ちたり、何かにぶつかったりはしなかった。風は強かったが、さっきよりは前がよく見えた。





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