2025年8月 − 10

冬瓜には毛が生えていて、ふわふわしているように見えるのに、触ると痛かった。下処理をするために、袋からそっと取り出して洗ってまな板の上に置こうとしたらシンクに落としてしまってごろごろ転がったけれど割れなかったから安心した。もういちど洗って今度こそきちんとまな板の上にのせてみた。包丁で2等分にして、真ん中のわたをスプーンでくり抜いた。ふかふかしていて、どこまでくり抜くものかよくわからず、適当にした。

20センチくらいの小ぶりの冬瓜だった。会社の先輩からもらった。実家の畑で採れた野菜らしい。先週は、茄子、白茄子、ピーマン。その前の週は、茄子、白茄子、トマト。キュウリもあったけれど、キュウリは少しだけ苦手なので、ほかの先輩たちで分けてくださいとお願いしようとしたら、わたしが言う前によけてくれていた。

冬瓜は自分でも買ったことがない。もらったこともない。先輩に、何をつくるのがおすすめですかと聞いてみた。お昼休みだった。横に座っていた別の先輩が、わたしはしょうがを入れてスープにして食べるのが好きやわぁと言った。ひとみちゃんにもおすすめ、胃に優しいよ、と言った。

先輩が持ってきてくれた冬瓜は、すごく大きいものと小ぶりのもの、両方あった。小ぶりのものは、20センチくらい。大きいものは、倍くらい、40センチくらいあった。先輩の実家では、小ぶりのものは奈良漬けにするらしい。

ネットで検索したら、下処理をしたほうが使いやすいらしい、そういう情報がでてきた。包丁が苦手なのでピーラーで皮をむいた。作業中のまな板の上の様子が好きでたまに写真を撮る。今日も、いつもの、コダックのコンデジで撮ろうとしたら、充電がなくなりかけていて、途中でボタンが効かなくなり、電源ボタンも効かず、レンズも戻らなくなってしまった。コンデジはやめてスマホで撮った。写真を確認したら、皮の処理がすごく荒いことに気がついて、もう少しだけピーラーで処理することにした。コンデジは充電することにした。壊れたと思っていたが、充電したら元に戻った。

下処理は5分ほど茹でて終了した。茹でた冬瓜の一部は、冷凍していた牛肉としょうがと一緒に、適当に味付けしてフライパンで煮た。出来上がったら、玄米と一緒に食べた。久々に卵かけご飯にしてみた。

批評家の綿野恵太さんが、具体的な文言は思い出せないけど数日前に、自炊は健康のためというより、おまじないみたいなものだ、とSNSでつぶやいていて、確かにそうかもと思った。料理が好きなわけではない。でも、自炊はする。食費のことを気にして、ということもあるが、それだけではない。適当なものしか作らないけど、台所に、短い時間でもいいから立ち、自分におまじないをかける儀式。明日からも、なんかいいかんじに過ごせるような気がするおまじない。無心で、自分の体内に入れるものを整える時間でもある。


   

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