2025年9月 − 06

日記

6時。早朝の最寄駅のホームでぼんやりしながら待っていて、うわ、もしかして、と思った。もしかして、だった。財布がない。家に忘れた。早めに現地に到着してコーヒーを飲んだり駅の周辺を散歩するつもりでいたのに、忘れ物なんて、ああー、台無しだとがっかりした。いや、取りに帰るのがめんどうだから、財布がないまま行こうかな、まずいかな、会計のとき現金しか使えない状況ってあるかな、と考えているうちに、取りに帰った方がいいかと思いはじめて諦めて帰る。
家に帰って、電車の時間を調べて、まだ時間があったので、洗濯をして朝ごはんを食べる。電車の中で電子書籍を読もうとBOOXをリュックに入れていたが、仕切り直したい気持ちになり、本を追加しようと思い、佐々木敦さんの『「書くことの哲学」ことばの再履修』もあわせて持っていくことにする。

三連休の初日だった。電車の中は、そんなに人が多くない。旅行客っぽい人もいるが、そうじゃなさそうな、日常的にこの路線を使っているように見えるひとのほうが多い気がする。京都・大阪方面へ向かう電車なら、もっと混み合っていただろう。

福井駅に着いたら、バスターミナルへ向かう。福井県立図書館まで無料のバス、フレンドリーバスに乗る。わたしを含めて4人だけ。空調がごうごうなっている。発車したら、前に座っていたおじさんが歌い始めた。小さな声で。なんの歌かは知らない。優先座席に座っていたこどもは、指を鳴らしているが、おじさんが歌を歌っていることには気づいていない。こどもは祖父らしき人といっしょに乗っていて早々に降りて行った。わたしと歌うおじさんだけになった。クーラーがついていなくて、小さな窓が開いているだけのバスだった。湿度が高く、小さな窓だけでは湿気はどうにもならない。ごうごうなっている空調は換気扇が回っているだけで冷気を発していなかった。暑い。巡回バスがあるのはすごくありがたいが、空調に関しては、ノーフレンドリーだった。歌うおじさんも図書館で降りた。


   






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