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2026年4月 − 05

休日に、画家の弓指寛治さんの個展をみに行った。

弓指寛治 個展「続・四月の人魚」

弓指さんの個展が開催されるたびに、行きたいなあと思っていて、でも遠方での開催が多かったので行くことができていなかった。今回はじめて行くことができた。

今回は2018年に開催された個展「四月の人魚」の続編とのこと。1986年に自死により亡くなったアイドル・岡田有希子さんの死と向き合う作品が展示されていた。会場は京都と東京に分かれていて、異なる内容になっている。
京都の会場は、岡田さんが亡くなる3日前に開催されたコンサートの再演をテーマにしていて、ファンから見た岡田さんのすがたと、ファンの視点で岡田さんの死を見つめるような展覧会になっていた。

会場には終始、実際のライブ音源が流れていた。当時、ファンが隠し録りしたものらしい。熱狂と素晴らしいパフォーマンス、楽しい時間。3日後に突然お別れがくるなんて、誰も(もしかしたら本人も)思っていなかっただろうな。岡田さんが亡くなってもう40年経つけれど、彼女の不在とともに生きてきた人たちの、40年の月日と、その時間について考えた。不在が却っていなくなったひとの存在を強めることを、昨年、事故で突然亡くなってしまった友達のことを重ねながらみていた。
ファンから見たアイドルは、たとえライブ会場で本人が近くにいても、遠い遠い存在に思える。ほんとうに実在するのだろうかと。弓指さんの描くこのコンサートのステージの様子は、まさにそういう遠さと、存在の危うさが滲んでいて、見ていてちょっと苦しくなった。

自死をタブーにせず、当人だけでなく、残された人たちや亡くなったあとの時間を含めて考える場になっていて、すごく良かった。

   
  
ギャラリーの公式YouTubeチャンネルには、京都展について弓指さんご本人が解説した動画があがっていた。作品ひとつひとつの狙いや、描いているときにかんじたこと、展示構成の工夫など、わたしたち一般鑑賞者でもわかるように、丁寧に伝えてくれていて、作品もすばらしいが、真摯で真面目な姿にも頭がさがる。これからも作品をみていきたいなあ。









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