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2025年10月 − 02

前回のブログの続き。
https://nsmnote.blogspot.com/2025/10/202510-01.html

まるネコ堂のイベント終了後に勝手にレビューの練習をさせてもらうシリーズ。部員のみなさん、大変失礼しますがお許しください。(ゲンロンのシラス配信やひらめき☆マンガ教室では、びびってオープンな場で全くレビューできない。これではいかんと思いつつ情けない自分がいます。レビューするのはこわい。でもやりたい気持ちもある。)

大谷隆さん
絵本の文章をまとめたものが4冊。昨年の芸術祭での作品、あらちゃんとの共作絵本が1冊。なかでも、『よるのさんぽ』が、すごく好きなかんじだった。販売して欲しい。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけれど、文字だけで、文章だけでずっと読んでいたいかんじがした。あくまで絵本の文章だから、文章だけで味わうのは趣旨が違うかな。わたしは絵本に親しみが薄いから、文章だけで味わいたい、なんて思うのかも。でも、絵本の作り方はさまざまだし、そのまま文章に絵をつけることだけが絵本作りではないのだろう。文章が消えて、絵とリズムだけ残るような方法もあるのかもしれない。この良い雰囲気を転調させて、絵本につくるにはどんな方法があるのかな、と考えていた。
大谷さんの書く文章は静かでノイジーな雰囲気があって、ちょっと羨ましい。自分の表現がライトで昼間っぽいからかもしれない。わたしもノイズを生み出したい。わたしはたまにドローンミュージックを聞く(くわしくはない)。このあいだ、スウェーデンの作曲家Ellen Arkbroさんの曲を聴きながら、これ大谷さんぽいわ〜と思っていた。オルガンのほう。(はじめてブログにBandcampのリンクを貼ってみた。うまく表示されるといいけど。)



大谷美緒さん
大谷隆さんと共同制作された『箱ねこ』という絵本、制作中の新作絵本の原稿、制作ためのスケッチを展示されていた。特に、絵本の原稿が気になった。今年生まれたお子さん(とらちゃん)を妊娠していたときの日々が描かれていた。部展後、振りかえりながら、写真家の金川晋吾さんの著書『いなくなっていない父』のことを思い出して、久々に部分的に読んでみたり、金川さんと千葉雅也さんの対談(※【千葉雅也×金川晋吾】「血縁」という「無意味」だからこそ強力なフレーム:https://gendai.media/articles/-/110632を読み返していた。金川さんは対談のなかで、「まず前提としてはっきりとした父と子の関係があって、それを作品化しているというわけではなくて、こうやって作品化するということによって関係性が生じているというところもある」ということを話されていたのだった。
とらちゃんがお腹にいたときから、イレギュラーなことがたくさんあっただろうし、生まれてからも、とらちゃんのことやその生活は、特に周りからは、「違った部分」が強くフォーカスされてしまうことがたくさんあると思う。それは必要なことだったり大切なことでもある。でも、それだけではないはずで、自分や家族や周りの人たちを含めて流れていく日常をよく観察して、見逃してしまいそうになる瞬間を拾い上げて、表現を通して、改めて日々や家族の関係をつくっていこうとするそのまなざしや、試行錯誤している様子をみていると、わたしも制作したくなる。金川さんの本を読んで、わたしも写真を撮ったり文章を書いてなにか表現してみたい、という気持ちになったときと同じように。
深刻なことが書かれていても、絵のなかのみおさんは、ずっと穏やかな顔をしていて、たのもしい雰囲気で立っている。


中川馨さん
絵本『キャッチボールクラブ』の原画12枚の展示。わぁ、こんな絵描くんだ!と思った。浮遊感があってファンシーな雰囲気。並んでいると、コミックっぽさもある。意図しているのかわからないけど、余白がたくさんあるのが気持ちよくて、物語を想像するのが楽しい。絵はトートバックにプリントしたら可愛いだろうなぁ。
わたしもキャッチボールは好き。でも、グローブを絶対使いたい。わたしは手が小さいし下手だから、グローブがないとうまくボールを捕れる自信がない。遠投、フライ、ゴロもショートバウンドも。グローブはつけた途端に、わたしの「手」になってくれるから安心。スローイングもスムーズ。でも、この絵本にでてくる登場人物たちは、まさかの、素手で投げ合っている。グローブみたいに手が大きいから不便しないのかも、とか考えながら見ていた。いや、もしかすると、グローブを持たずにキャッチボールをしたら、互いに優しく投げ合うのかもしれないし、ちゃんと捕らなきゃ!みたいな雰囲気もなくて和やかに遊べるのかもしれない。グローブがないとすぐ投げれない分、微妙な間ができるだろうし、それがいいかんじに作用しそう。平和のためのキャッチボール。
河原が舞台みたいだから、川に向かってボールがとんでいってしまったら、このキャラたちなら水の上をすべってキャッチしそうだなとか、ボールが跳ねて対岸までとんでいってしまったり、途中で鳥がキャッチしたらかわいいなとか、勝手に想像して楽しんでいた。







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